貝の口3(半幅帯)

  • 2020.09.26 Saturday
  • 21:42

皆さま、こんばんは。

貝の口の結び方、取りあえず最後まで一気にいこうと思います。

めげずにお付き合いくださいませ。

 

今回は、貝の口のアレンジについてです。

 

まずは一番簡単な、手先を開いて羽根にするやり方です。

 

↑のように開くと、手先がストッパーの役割をして、緩みにくくなります。

 

他にも、垂れの中に手先を通す前に手先を裏返しておくと、また違った表情になりますね。

特にリバーシブルの帯で表と裏の色が異なる帯の場合は、色のメリハリが出て、面白いですよ。

 

 

今回使用した博多の半幅帯は、長さがおよそ350cm の帯でした。

垂れの長さを決めて余りを内側に内側に折り込む方法をとる場合、350〜370cm くらいの長さの帯なら、それほど大変ではないと思います。

 

でも最近は 4m、あるいはそれ以上の長さの半幅帯もありますね。

その場合、内側に折り込むのは大変、というか正直、無理に近い。

 

そんな時は、内側い折り込むのをあきらめましょう。

 

まずは対処法<その1>です。

↓の帯は、長さ4mの化繊の半幅帯です。

体に二巻きして、そのまま垂れを上にひと結びしたところです。

帯の上線から帯幅2倍のところに赤いクリップを留めています。

 

帯幅2倍のところで、その先の部分を胴帯の上線まで折り返し、すのこだたみ(内側にどんどん折り込む)や屏風だたみ(交互に折り返す)にして短くします。

 

↑こんな感じです。

(折り込んでいるのがわかるように、あえて折ったところをずらしています。)

 

そしてあとは基本通りに形作ります。

ちょっと垂れに厚みのある貝の口になります。

 

 

対処法<その2>

↑のやり方では、垂れのみに厚みができてしまいます。

垂れがものすごく余ってしまった場合は、このやり方だとバランスが悪くなることもあります。

その場合は、手先も長くしましょう。

 

手先を「帯幅5倍」の長さにとります。

あとは上の<その1>と同じにして垂れを作ったら、手先が長いので長さ半分くらいに折ります。

内側に折っても、外側に折っても、どちらでもよいです。

そのときの手先の長さによって好みの方へ折ってください。

 

↑は、外側へ折っているので、写真でみると左下に手先の先端がチラッと見えています。

 

 

しっかり引き締めると、垂れ先が長くなってしまうのも、よくあることです。

 

↑こんな風に。

 

そんなときは、垂れ先にヒダを寄せて、羽根を作ってしまいましょう。

 

輪ゴムでヒダを作ります。

↑は「1つ山の向かいヒダ」です。

中心で山折りにして、その両側を折り返します。

それをナナメに折り上げると、反対側が出ます。

反対側は「2本ダーツ(2枚ヒダ)」になっています。

 

この帯、ホントはここまで真っ赤ではないのですけれど・・・。

赤過ぎるので、手先を裏返しました。

 

そして垂れの中に通しました。

手先はきっちり幅半分に折っても良いですが、↑では少しずらしています。

もちろん手先も広げて羽根のようにしても良いです。

 

貝の口って、帯結び自体はヒジョーにシンプルです。

でも、それゆえに整った形に結ぶのが実は難しいです。

 

帯を体に巻いているときやひと結びしたときなど、帯の素材や厚みによって、引っ張ったときの引き締め具合は異なります。

あらかじめ必要な長さを測っていても、結んでいるうちに長くなってしまったり、逆に短くなってしまったりすることも、よくあります。

ですから今回の手順で説明した長さは一応の目安と考え、ご自分の帯の特性に合わせて、調節してくださいね。

 

そしていろいろなアレンジ(というか、ごまかしというか・・・)があるので、自由に遊んでくださいね。

それが半幅帯のよいところです!

 

さて、これで貝の口の結び方をマスターしていただけたかと思います。

今後は、貝の口のバリエーションである「矢の字」や「吉弥結び」「後見結び」などもおいおいアップしていきたいと思います。

目指せ年内!(←果たしてできるのか? (;'∀') )

 

長々とお付き合いくださり、どうもありがとうございます。

季節の変わり目で夏の疲れを感じやすい時期です。

体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。

<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貝の口2(半幅帯)

  • 2020.09.26 Saturday
  • 15:11

こんにちは。

なんと、3連投です。

やれば、できる!

(というか、ギリギリにならないとできない私・・・)

 

という訳で、引き続き「貝の口」の結び方です。

ようやく垂れの長さも決まったので・・・

 

前回は、↑この状態まででしたね。

垂れが手の上にきています。

 

 

(7)垂れを上にひと結び。

↑の状態から、垂れを下から上へ向けてひと結びします。

垂れの帯幅はそのままですよ。

 

↑の白のクリップが、手で持つ位置です。

手先の下側(=輪)と、垂れの外側ですね。

ひと結びするとき、引っ張る方向に注意してください。

文庫とか蝶々結びなどは、手と垂れをナナメに引くことが多いですが、貝の口は「垂れを真上に、手をナナメ下に」引きます。

 

ひと結びした後は、垂れを下ろし、根元をきれいに平らに広げておいてください。

 

 

(8)垂れを手先のある方へ内側へナナメに折り上げる。

 

↑写真を撮りやすくするために白クリップを使っています。

実際には、ここでクリップを使う必要はありません。

 

 

(9)垂れの中に手先を通します。

 

 

手先を通すとき、輪が下になることに注意してください。

 

左右に出ている垂れ先と手先ですが、写真のように「垂れ先 : 手先=1:2」だと粋な感じです。

「1:1」にすると、少しおとなしい感じになります。

 

また、(7)で垂れを平らに広げましたね。

ここで垂れがまっすぐ平らになっていると、とても整った形になります。

難しければ、多少ナナメでもよいです。ここは、好みで。

 

 

(10)後ろに回してできあがり。

着物の衿が崩れないように、時計回りで後ろに回します。

コツは、右手で体の正面の上線を、左手で左脇の下線をつかみ、お腹を引っ込め(←これ大事)、せ〜ので一気に90度回します。

つまり一回目で帯結びが右脇に来ます。

もう一度同じことを繰り返すと、帯結びが体の後ろにいく訳ですね。

 

でも真後ろに持っていくのは、なかなか難しいです。

そんなときの裏技は帯結びが正面にあるときに、帯結びの中心の下線にクリップを留めておきます。

後に回してそのクリップが背中心にあるかどうかで、帯結びが真後ろにあるかどうか、確認できますよ。

 

ベルトなしの帯板をお使いの方は、ここで入れましょう。

帯の1枚目と2枚目の間に入れると、入れやすいです。

 

 

はい、出来上がりです。

 

今回はボディーに着付けた手前、関東巻きになってしまいました。

念のため、関西巻きをしたときの、スタートの様子と、出来上がりの写真を参考までに載せますね。

 

↑スタート時。やはり手の輪が体の中心にきています。

 

↑できあがり。

 

↑後ろへ回したところです。

 

 

博多の半幅帯だと、緩まずしっかり引き締まるので、帯締めは無くても大丈夫です(でもあった方が安心)。

でもそれ以外の帯だったり、博多帯でも緩むのが心配なときは帯締めをします。

↑帯締めを通す位置です。

 

以上が基本の貝の口の結び方です。

でも帯が長かったり、ひと結びしたとき垂れ先や手先が長くなってしまった・・・ということもよくあります。

そんなちょっと困ったときに参考になりそうなことを、次回「貝の口3」でお伝えしたいと思います。

 

お疲れさまです。

お読みくださり、ありがとうございました。

<(_ _)>

 

 

 

貝の口1(半幅帯)

  • 2020.09.26 Saturday
  • 14:36

皆さま、こんにちは。

そういう訳で(どういう訳だ?←一人ツッコミ・・)、基本の<貝の口>の結び方です。

 

<貝の口>

・手先は帯幅3倍、胴にふた巻き

・垂れの長さは帯幅2倍、残りは内側に折り込む

・垂れを上にひと結び

・垂れを内側へ折り上げ、その中へ手先を通す。

 

以上です。

・・・というのはあまりにも乱暴なので、じっくり細かく説明しますね。

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

 

はい、じっくり細かく、なので例のごとく1回では終わりません。

多分2回くらいに分けて説明することになると思います。

申し訳ありません。ご容赦くださいませ。<(_ _)>

ですから、要領を理解されている方は、↑のポイントだけで大丈夫だと思います。

 

 

(1)手先は帯幅3倍分とり、幅半分に折ります。

 

ボディーに着付けているので、どうしても私のやりやすい方向になってしまいます。

この向きだと「関東巻き(=反時計回り)」になります。

ご自分で取り組む際は、やりやすい方向でお願いします。

 

時計回りで帯を巻く方は、写真を鏡のようにして見てください。

反時計回りで帯を巻く方は、写真とご自分の体の向きを同じにしてくださいね。

 

写真では手先を半分に折り、帯幅3倍のところにクリップを留めています。

半分に折った時の輪が、自分の方に向くようにしておくと、後々ひと結びするときにラクです。

 

 

(2)手先を自然に開いて、胴にひと巻きする。

 

 

輪を自分の方に向けると、開いたときにきれいに平らになりません。

が、そのまま自然に開きましょう。

 

そして今さらですが・・・。

半幅帯は全通(帯のすべてに柄が入っている)なので、帯のどちらを手先にしてもよいのですが、実際にどちらを手先にするかを決める場合、帯を巻いたときの上下を意識してくださいね。

上下関係ない柄ならどちらでもよいのですが、↑のように「こっちの方を上にしたい」という柄の帯もあります。

まずは帯の柄を確認しておきましょう。

 

胴にひと巻きする際、ベルト付き帯板を使っている方は、体の中心で↑のようにクリップで留めておくと、巻きやすいです。

ベルトなしの帯板をお使いの方は、帯板は最後に入れます。ここではクリップで留めたところを片手で持ち、もう片方の手で帯を体の後ろへ回し、ひと巻きします。

 

いずれも場合も、ポイントは「クリップの位置が体の中心にある」ことです。

 

 

↑ひと巻きしたところです。

手と垂れの下線と下線、上線と上線をそれぞれ引き締め、クリップで留めます。

引き締めるときは、手先の帯幅が広がっているところを引いてください。

手先の幅の細いところを引っ張ると、手先が長くなってしまうので、注意してくださいね。

どちらかというと、胴に巻いた方を強く引く感じで引き締めてください。

 

 

(3)胴にふた巻きめを巻き、しっかり引き締める。

 

↑二巻きしたところです。

ここでも、意識して垂れの方を引っ張ってください。

クリップの位置を持って引くのがよいです。

 

引き締めた後、帯がゆるむのを防ぐために、クリップで脇のところを留めておきましょう。

 

 

 

(4)手を横に動かします。

体の正面で手と垂れをひと結びするので、体の中心に手があると邪魔ですよね。

だからひと結びするための空間を作るために、手を動かします。

 

↑手の位置が先ほどとは違っていますね。

どのくらい動かすかというと、体の正面に帯を縦に置いたときに、その横に手先が来るような感じです。

 

 

(5)垂れの長さを決めます。

貝の口のキリッと結びあげた形にするには、垂れの長さを短く調節しなければなりません。

よく、「身体の中心で手と垂れを並べて、垂れの長さを手先より5〜10cm長くとる」と説明されていることが多いです。

もちろんこれも間違いではなく、伝統的な測り方です。

でも昔は帯幅15cmでほぼ統一されていましたが、今は帯幅も様々です。

どのような帯幅でも通用する垂れの長さの測り方を模索して、私が行き着いたのは・・・

「帯幅2倍」。

 

そうなんです。

ひと結びした後、帯幅2倍分の長さがあれば、垂れの長さとしてちょうどよいのです。

 

という訳で、その測り方です。

 

まずは身体の中心で、上線にクリップを留めます。

↑こんな感じ。

 

体の正面で、帯を真上に折り上げます。

↑こんな感じ。

この真上に折り上げた形が、ちょうどひと結びしたときと同じ形なのです。

そして先ほど動かした手が、すぐ横にあるのがお分かりいただけますでしょうか。

 

帯の上線で折り返し、クリップで留め直します。

↑これが、ひと結びしたあとの形な訳です。

 

ここから「帯幅2倍」を測ります。

測り方は、手で帯幅を測ってもよいですし、帯を折り返して測ってもよいです。

 

↑赤いクリップの位置が「帯幅2倍分」のところです。

 

 

(6)余った垂れを、内側に折り返します。

この赤いクリップより先の部分は「余り」です。

不要な部分なので、帯の内側に入れてしまいます。

 

↑内側に折って、クリップで留め直すとよいです。

 

↑脇で留めておいたクリップをはずし、余りをすべて内側に入れます。

 

帯の長さやその人の体形によって、どのくらい余るかは変わってきます。

どのくらい入れ込むのかは、実際にやってみないとわかりません。

入れ込む際に、帯がゆるまないように注意してくださいね。

必要に応じて手先のところでクリップを留めておくなどして、帯がほどけないようにしてくださいね。

 

 

まずは、ここまでにしますね。

長くなって、ごめんなさい。

続きは「貝の口2」にて。

 

読んでくださり、どうもありがとうございました。

<(_ _)>

 

PR

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

さとちゃん

なでしこ会代表
活動に興味をもたれた方は、コメント欄にてお問い合わせください。

☆有澤です☆

活動&ブログ担当の有澤です。 着付け教室とは違った雰囲気のなでしこ会で、メンバーの皆さまに助けられながら楽しく活動しています。 今後、なでしこ会についてのお問合せは有澤までお願いいたします。

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM